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JUNJI NAITO PHOTOGRAPHS [カメラマン紹介]

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JUNJI NAITO PHOTOGRAPHS
                                フォトグラファー内藤順司

 

1959年  広島県広島市生まれ。  
1980年  プロとして活動。
           主に音楽フォトグラファーとして、浜田省吾、スピッツ、夏川りみ、小山卓治、
           スターダストレビュー、佐野元春、あんべ光俊ほか多くのアーティストの
           オフィシャルフォトグラファーを務める。
           総仕事量は3000本超。

1994年  女性写真に取り組み、銀座モリスギャラリー、
           銀座コダックフォトサロン、 渋谷エッグギャラーにて個展を開催。

2007年  アフリカのスーダンで医療活動を続ける日本人・川原尚行医師を 
           本格的に撮影開始。(2007年1月、9-10月渡航)
    

2008年  5月カンボジア撮影開始(森本喜久男氏、赤尾和美看護師)
           9月スーダンに3度目となる渡航(北ダルフールに入る)

その他 沖縄撮影
    北極圏にあるスピッツベルゲン島氷河撮影

*スーダン取材について
私はこれまで2007年より川原尚行医師が運営するロシナンテスのスーダンでの活動を継続的に撮影取材してきました。
その詳細は「もうひとつのスーダン」と題してweb上で紹介させていただいていますので、ご一読頂ければと思います。今後も撮影取材を重ねていき川原医師の活動を通して、より深いドキュメントを表現していきたいと思っています。

*カンボジア取材について
スーダン取材に引き続き2008年5月からはカンボジアで活動されている2人の日本人(森本喜久男氏、赤尾和美看護師)の姿を撮影取材を始めました。

カメラマンHPの日記より


スーダン・カンボジア撮影について・・・

当初はスーダンと聞いても、何処にあるのかさえ知らなかった・・・
南米? アフリカ?
ほんとうにいろいろ勉強した・・・心がぶれないように勉強した。
最初に感じたインスピレーション・・・それを大切にしたい。

ぼくは基本的には報道として捉えてないので、紛争とか難民とかが主点ではなく、あくまで人の行いの在り方。
苦難を乗り越えていく現地の人々のエネルギーと先生のエネルギーと心。
そして厳しい現実を、どのように乗り越え生きていくか? 
スーダンでの現状を伝えていくことで、それは日本での厳しい現実に対しての
心も表現できるような気がしている。
まだまだ未熟で到達点には達していないけれど、
まずはここまできたという感じ。
気持ちがあっても現場スーダンに行かなければ写真屋としては
何も表現できないし伝えていけない。
続くカンボジアにも着手した・・・なぜ? スーダンであったり
カンボジアなのだろう?とも思う。

まだ確かではなく何となくの感じだけれど、厳しい現状のところには、
人間そのものにも活動にも相当なエネルギーが必要だし、人間そのものにもエネルギーがあり捉えやすいということだろう。
そこから見えてくるものの中には、僕たちが生きていく・・・教えられるヒントがあると感じている。
日本のように一見平和な国だと、ダイレクトに見えにくい。
相当な医療体制で行なわれているけれど見えにくい。
そして人としてのエネルギーを日頃感じにくい。だから僕はロックアーティストたちの心に傾いていく。

だけれど、ある意味では日本の心や社会は相当危ないところまで来ていると
ひしひしと感じる。
平和だけれど、昨日は秋葉原で7人の方が亡くなった。
何度も触れているけれど年間コンスタントに自殺者が3万人を越えている。ある意味紛争地帯よりも死んでいく人たちが多い。
そして心が、一方でどんどんすさんできていて生きる方向性を見失っている日本人がすごく多いと日常の中で日々感じている。人間としてのエネルギーが小さくなっているとも感じる。

スーダンの人々やカンボジアの人々には、きびしい現実もある。
しかし人間が生命感に溢れている。
死が隣りにあるから余計に生命感が際立つのか・・・そして川原医師にも森本喜久男氏にも赤尾看護師にも共通したエネルギーを感じる。


紛争地帯の近くに行けば、必ずその争いには大国の影が付きまとう。
ある意味・・・代理戦争というか代理戦場。
弱い立場の国が勝手に利用されているとも感じる。
イラクを見ていってもわかる。
スーダンもカンボジアも歴史を見ていって、そして現在を見ていくと巻き込まれた犠牲者の側面もある。

人間のエネルギーが希薄と感じる日本へ・・・まだまだ伝えていきたいし、
何より僕が感じたいと思っている。
教えてください・・・スーダンの人々さま、カンボジアの人々さま。
という感じ。彼らはたくましい。
そしてやはり活き活きとしている。
日本であんな活き活きしている人を感じることは少ない。

僕の被写体で、スーダン・カンボジアの3人に共通していることの大切なポイントは、どんな厳しい状況でも「ひとりひとりの生命を、
ていねいに救いあげている」ということ。
そして現地の人と解け合いながら、そして現地の人々を尊敬し尊重しながらの活動であること。
そして3人とも共通している目標は、現地の人で活動が運営されるていくことを最終目標としているところ。

そんなまなざしが、僕に希望を与えてくれる。僕に目標を与えてくれる。
そして生きる力も与えてもらっている。

ぼくは綺麗ごとかもしれないけれど、子ども達にせめて小さな誠意からでも伝え続けていきたいと思う。
だから、一つのニュースを見てそれを多角的に見ていくことが必要なのだと思う。

 


タグ:内藤順司
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