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カンボジアで小さな命と闘う  [海外で奮闘する日本人]

 

 赤尾和美看護師

カンボジア4.jpg

 

 内藤カメラマンのHPより

赤尾和美さんは現在アンコール小児病院で訪問看護師として毎日朝7時から夕方5時まで、現在では約200人にも及ぶ患者さんを訪問し看続けている。

単なる病気の治療だけならば病院で診察すれば良いのだが、
その後の訪問看護の対象になるのは、
家庭でのフォローアップが必要な患者さんたちである。
家族構成から各生活状況によって在宅の患者さんを丁寧に見守り看続けていかないといけない状況がカンボジアにはある。
飲み水のことなどの衛生状態、規則正しく薬の服用しているか、
各家庭の栄養状態。

実にていねいにひとりひとりに対して一軒一軒に対して、多角的な視点から患者さんを看護していく。
何日か訪問看護の現場をご一緒させていただき、彼女の真っすぐな視線
・・・そしてやさしい心、ひたむきな看護。
人間は、やはりすばらしいと感じさせていただいた。
日本にも素晴らしい人は沢山いる、しかし異国の状況下で目の当たりにすると、より一層に見えてくるものがある。
彼女が看護する患者さんは極度の栄養失調であったり、母子感染によるHIVの患者さんであったりするので、
これからもプライバシーに細心の注意を配慮しながら、皆さんに伝えていきたいと思う。

極度の栄養失調で立つことも歩くことも出来なかった男の子がいた。
栄養失調になったのは家庭環境もある、生活環境もある・・・
細かな目配りと地道な看護、そして家族と話し合う。
この時は訪問看護した後、一緒に病院に・・・走れるまで成長した彼を見て、
赤尾さんは「ほんとうにうれしい、あんな姿が見れるようになるなんて・・・」と顔をほころばせた。

     


1軒1軒を、ほんとうに丁寧に廻っていく。
右手には、栄養を少しでも摂ってもらおうとお米や野菜などが入った食料を、
左手には体重計を・・・かなりの重さになる。

僕は、・・・やさしい心に涙が滲んだ。


劣悪な環境の小屋のような家・・・カンボジアは、これから雨期。
ますます衛生状態は悪くなるだろう。
家が密集しているところ・・・すぐ隣は川。
ぬかるんだ狭い路地を赤尾さんは、どんどん入っていく
・・・僕もあとを追いかける。
匂いが強烈・・・狭い路地もゴミだらけで生臭い。
思わず逃げ出したくなるが僕は写真を撮りにきた・・・
・・・ひたすら赤尾看護士についていく。
彼女はここでも丁寧に身長、体重、体温、脈を計りカルテに記入していく。
そして聞き取り調査して現在の生活状況、生活環境を身をもって感じていく。
ほんとうに頭がさがる・・・そしてこれがプロの仕事と感じる。

          

 

 

 

 

 

 

 


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